ナンキンハゼの実からろうそくを作った記録 その1

高校生のとき、教室の窓の目の前にナンキンハゼの木があった。

当時の担任は生物の先生で、この木について色々と教えてくれた。

不真面目な生徒だったわたしはその話を聞き流していたけど(いま思えばもっとしっかり聞いておけばよかった)、それでも毎日窓から見ていたおかげで木のかたちと名前は覚えた。

 

そして約20年の年月が流れ、当時の高校生はいまや2児の母である。

先日、子供ふたりと上の子の友達を連れて公園に行った。わたしは下の子がまだ危なっかしいのでそっちについて遊具で遊び、上の子とその友達のことは向こうで何かしてるなー程度に見ていた。ひとしきり遊び、帰る頃合いにふたりに声をかけた。

何してたの、と声をかけると「何かの実を拾ってた」と袋に白くて小さな実がたくさん入っているのを見せてくれた。見覚えのある実に、思わず言葉が出た。

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「ナンキンハゼの実だね。これ、ろうそくになるんだよ」

 

わたしがそう言うと、小学3年生ふたりは袋にたくさん集めた実を見てから、声を揃えて「やりたい!!!」と言った。ふたりともこの手の実験が大好きなのだ。

いやいや、ろうそくになるのは知ってるけどどうやるかまで知らないよ……と思いつつ、手にしたiPhoneで検索すると、とりあえず実をひたすら煮ればよくて、他に特別な材料は必要なさそう。この日はもう午後なので、翌週にうちで実施することにした。

 

以上、ろうそく作りにいたった経緯。

この後、わたしが鍋をかき回しながら軽率な言動を後悔します。その2へ続く。