17歳、思春期なら仕方ない

ここ半年くらい、とにかく悩ましいことが多い。

あえて詳らかにはしないが、働き方とか今後のキャリアとか育児とか教育とか介護とかお金とか防災とかお墓とか、とにかくそんな、現代日本社会を生きる同世代なら何らか心当たりのあるやつだ。

ちょうど去年の秋ごろ、30代が残り半年を切ったあたりから色々なことが噴出しだした。夜中の2時とか3時とかに目が覚めて、ついそのまま寝床で悶々としてしまい眠れなくなってしまう日々が続いた。

さや蛙(推しは推せる時に推せ) on Twitter: "40歳が「不惑」って本当なんですかね。いま39歳、惑いまクリマクリスティーなんですけど。それともあと半年で解脱するの?マジ?"

こんなことをツイートしたりもしてた中、タイムラインに同調したかのようなツイートが飛び込んできた。

 山田ズーニー on Twitter: "40歳前後で、一度、自分のアイデンティティを解体、組み換える人も多い。それは社会人になってからの17歳=思春期を経るからだ。そこで自分が揺れ、グラグラすればするほど、未来の可能性の振り幅は広がる。本人は苦しむけれどそのぶん先細りの人生からは脱却できる。17歳は2回くる。"

ああそうか、17歳か。それじゃあ悩むのも仕方ないな、と思った。

 

山田ズーニーさんは、ほぼ日で「おとなの小論文教室」というコラムを連載中。

おとなの小論文教室。 - ほぼ日刊イトイ新聞

元々ベネッセで高校生向けの小論文の通信教育の教材編集をしており、その後フリーランスとして、文章を書くことについて講演したりされている方だ。

「40歳前後は大卒で社会にでてちょうど17年くらい。実際の17歳が思春期であれこれ悩むように、このくらいの年代もあれこれ悩む」というテーマはかつてこのほぼ日の連載でも取り上げたテーマだ。わたしはこのコラムを社会人1年目の頃からずっと読んでおり、社会人の基礎を作ってもらってきた。だからこのテーマが取り上げられたのも覚えているけど、何しろ当時は20代半ば、40歳が悩むと言われても全っ然!響いていなかった。

だから当時の連載をまとめた単行本を買って読んだ。

17歳は2回くる おとなの小論文教室。(3)

17歳は2回くる おとなの小論文教室。(3)

 

これを読んだからといって悩みが解決するわけではないけど、「解体して組み直すんだ」と意識して前向きに悩めるようにはなったと思う。全部出し切って並べないと解体も再構築もできぬからな。

「やりたいこと やったもん勝ち アラフォーなら〜♪」と口ずさみながらもがく日々だ。